あの時:大雨のブンデスリーガ2部開幕戦 VfBシュツットガルト対ハノーファー96

現在、コロナの影響でヨーロッパではサッカー試合の日程が大きく変わっています。

1年前(2019年)の今頃はどうだったかというと、ブンデスリーガ2部の開幕戦を見に行っていたのでした。

試合は、VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)対、原口元気選手が先発で出場していた、ハノーファー(Hannover 96)。
シュツットガルトのホームスタジアムである、メルセデス・ベンツ・アレーナ(Mercedes-Benz Arena, Stuttgart)で行われました。

試合開始は20時30分でしたが、熱波のただ中で暑さが全く引かず、汗を流しながらスタジアムに到着しました。私たちの席はゴール裏のピッチに近い、迫力満点の席でした。ペットボトルは通常持ち込み禁止ですが、紙パック入りの水の持ち込みが特別に許可されたほどの暑さでした。
約6万人収容のスタジアムは満員、開幕戦ということもあり、スタジアムの雰囲気に、一気に私のテンションも上がります。

暑さのため、途中で選手の給水タイムが入り、2対1で前半45分が終了し、ハーフタイム。

突然大雨が降り出しました。

でも、私たちの座っているところは雨に濡れることなくほっとしていました。
メインスタンド側、バックスタンド側共に、ピッチに近い席にはすごい勢いで風がふき、雨が怒涛の勢いで降り注いでいます。

そんな雨と風の様子を見ながら、このゴール裏の場所は大丈夫でよかった、とつくづく思っていたところ。。。

急にサーッと風向きが変わり、雨が頭にポツン、ポツンとあたったな、と思い、空を見上げようとしたその時には、既にびしょぬれでした。
風と共にどしゃ降りが、とうとう私達の席にも降り注いできたのでした。

それでも、とりあえずこれ以上雨にうたれないように中に入って落ち着こうと座席から中へ向かおうとしたところ、同じように中へ避難しようとしている人たちで大混雑、人の大渋滞です。既に全身ずぶ濡れ、そのずぶ濡れ状態に、なぜか勝手に体の中から笑いがわきおこってきました。
どうにか少しずつ歩を進め、やっと雨の当たらないところまでやってきました。

Tシャツから靴の中まで雨が入り込みました。
「ちょっとTシャツ重いな」と思って、試しに、着ているまま手前の部分をしぼってみたらしっかりとしぼれ、水が出てきました。

雨は全く止む気配がありません。
多くの観客が中の、雨に濡れないところまで避難し試合を観戦していました。

その間に後半戦もとっくに始まっていました。

私たちはどしゃ降りの中、自分たちの座席に戻り、水たまりのような座席に座るほどの覚悟もなかったため、周りの観客の邪魔にならないような場所に移動し、残りの試合は立って観戦しました。

サッカー観戦に行くときには事前に天気予報を見て、準備して出かけます。
この日は降水確率もとことん低く、1日中快晴で雨が降る気配は全くなかったので、雨天の心配をしないで出かけました。

ただ一つ見逃していたこと、それは「熱波」です。熱波のときにやってくる、突然の大雨。そういえば数年前にも1回、熱波の時に行ったブンデスリーガ1部の試合観戦中に突然の大雨にうたれ、文字通り「一瞬」でびしょ濡れになったことを思い出しました。

試合は2対1のまま、シュツットガルトが2019‐20シーズンの開幕戦を勝利で飾りました。

あれからおよそ1年後の2020年6月、シュツットガルトは1部昇格が決まりました。

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