スペイン代表戦・現地観戦記

先日、2022年カタールワールドカップ・欧州予選の、スペイン対ジョージアを
スペインで現地観戦してきました。

こちらでは、
ワクチン接種が完了していると動きやすくなってきたこと、
ドイツからみてスペインがリスク地域じゃなくなったこともあり、
コロナ禍以降、初めてドイツ国外に行ってきました。

マドリードから中距離列車で西に5時間、ポルトガルとの国境近くにあるバダホスへ。

陸続きの国々の人にとっては特に大したことじゃないと思いますが、
私は「国境近く」という言葉を聞くと、一気にテンションがあがります。
国と国の境に立つことができるのは、日本ではまずありえないからでしょうか。

ところで、コロナ禍の為、電車内に設置されていた食べ物・飲み物の自動販売機は使用禁止!

使う予定はなかったので困りませんでしたが(というより、あるのを知らなかった)、
それをあてにしていた人にとっては
「乗る前に教えて・・・」だったと思います。

日中は軽く30℃を越える、まだまだ暑さの厳しいバダホスに到着。

試合の日、街の中心部から何本も臨時バスが出ていて、それに乗ってスタジアムへ。
私達が乗ったバスはガラガラで、乗客は4人でした。

試合は、CDバダホス(現在3部リーグ)の本拠地、エスタディオ・ヌエボ・ビベーロ
(Estadio Nuevo Vivero)で開催されました。

CDバダホス・スタジアム

もちろん、入場時から終始マスク着用でしたが、
スタジアム内でスペイン代表のエンブレムが赤で入った、黄色のFFP2マスクを
配布していました。
こういうのは地味に嬉しい。

コロナ禍のため、スタジアム内では500mlの水のペットボトルのみの販売(2ユーロ)で、
スタジアム内での飲食禁止の放送が流れていました。

座席は指定席、1席ずつ空けての着席で、座っていい席にステッカーが貼ってありました。
ただ、チケット販売開始後、人数制限の緩和があり追加で座席を販売したため、
一部どうみても隙間なしのエリアがありました。

座席

収容人数が約16,000人のところ、コロナ禍の制限で観客数は約半分の8444人。

私達の座席はゴール裏のコーナー寄り。

このスタジアムでは、偶数席がゴール裏のコーナー寄り、ゴール裏の座席をはさみ、
奇数席が反対側のコーナー寄りと、偶数と奇数で分かれていました。
なのでこの場合、例えば座席番号が115番の場合、102~160番、と書かれているところに
行っても115番の席は存在しないため、いくら探してもそこでは自分の席が見つからない、
となります。
ちょっとややこしいかもしれません。


その座席、ヨーロッパではいつものことですが、座席の綺麗さはゼロ、でした。
観客が移動の際、座席の上を何の躊躇もなく踏んで移動しているのはよく見る光景です。

「土足」に対する意識の違いが大きいと頭では分かっていても、日本人の私にとっては、
いつも「う゛―っ ・・・」となる場面です。

そしてもうひとつ、特にスペインのスタジアムでありがちで「ここもですか・・・」と
がくーんと肩が落ちるのが、トイレ。

ここではトイレットペーパーなし、鍵は壊れていて、トイレの床は大胆に水漏れ。
手洗い場は「レトロ」な哀愁を漂わせていて、石鹸なし、鏡なし。
よほど年季の入ったスタジアムだと思いきや、1998年完成とのこと。

手洗い場

試合中は観客のマスク着用が徹底されていて、マスクをしていない人がいると、
どこからともなくスタッフや警察がサッと飛んできて、
マスクをするように注意していました。

ただ、基本的に多くの人がきちんとマスクをしていたのは、スペインでは今年の6月まで
屋外でのマスク着用が義務づけられていたため、
マスク着用に慣れているからだと思います。
今は、屋外で1.5メートルの距離が保てない場合要マスク着用とのことです。

さて、試合は前半、スペインがどんどん攻撃を仕掛け、3対0。
ゴールが反対側だったため、単純に距離があったので少し見えづらかったのが残念でしたが
その分、後半戦を期待しました。

スタジアム

が、後半はスペインの勢いが少し緩み、それでも1ゴール追加。
ワガママを言えば、すぐ目の前でのスペインの攻撃をもっと味わいたかったですが、
それより4対0でスペインが完勝したことで、とりあえずほっとしました。

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