vamos 、日本でもサッカー観戦の際に聞いたり、横断幕で見たり、或いは既に使っている方も
いらっしゃると思います。
サッカーを観るのが好きな方から、サッカーをしている方、サッカーに関わっている方、
ただスペイン語が気になる方まで、知っておくと便利なvamos。
ここでは、vamosの
①発音
②文法と意味
③サッカーでの使い方
④サッカー以外のスポーツでも:ラファエル・ナダル選手の場合
をご紹介します。
①vamos:発音は「バモス」。
「バ」は下唇を噛まず(英語のようには噛まないのでご注意!)、
日本語の「バ」と同じように発音。
この時、「バ」を強めに発話します。
「バモス」の「ス」は軽く聞こえる程度で、日本語の「ス: su」の、母音「u」は発音しません。
「行ってきまーす。」のような、軽い「す」の感覚です。「su」じゃなくて「s」。
*スペイン南部では「ス」が完全に消えて、「バモ」と発話されることが多いです。
②vamos:文法と意味
ir =「行く」という動詞の一人称・複数形がvamos。
ir = 英語だと goです。
スペイン語の動詞は、主語に応じて元の動詞の形が変化します。
ir(元の動詞) の変化↓
私:Yo voy a España. | 私はスペインに行く。 |
君:Tu vas a España. | 君はスペインに行く。 |
彼:Él va a España. | 彼はスペインに行く。 (「彼女」、「あなた」も同じ変化。) |
私達:Nosotros vamos a España. | 私達はスペインに行く。 |
君たち:Vosotros váis a España. | 君たちはスペインに行く。 |
彼ら:Ellos van a España. | 彼らはスペインに行く。 (「彼女ら」、「あなた方」も同じ変化。) |
なのでvamosは「行く」という意味ですが、
サッカーでは、「頑張れ!」「頑張ろう!」「行けー!」などの意味合いで使われています。
英語だとこの場合、 Let’s go! や、Come on!という感じ。
③vamos:サッカーでの使い方
ピッチ上の選手・ベンチの控え選手やスタッフが、
試合前や試合中、士気を高めるためにvamos!と言ったり、
例えば相手に得点された後、自分たちを鼓舞するためにvamos ! と言ったりします。
Vamos vamos! と繰り返すこともよくあります。
サポーターが、
スタジアムでもテレビの前でも、
*試合開始前に、応援のvamos!
*コーナーキックの前に、ゴールを願ってvamos!
*いいチャンスをものにできなかった時に、気持ちの切り替えでvamos!
*相手に得点された後、自チームを鼓舞するvamos!
*同点に追いついて、そこから次の得点を目指してvamos!
など、観戦中ほとんどvamos.
また、vamos に加え、
” ¡Vamos chicos! ” 或いは、
” ¡ Vamos chicas! “と言うことも多いです。
chicos→ 英語でboysの意味合いで、男子・男性チームの場合。
chicas→ 英語でgirlsの意味合いで、女子・女性チームの場合。
混合の場合、chicosです。
④vamos:ラファエル・ナダル選手の場合
サッカーだけでなく、スペインのテニス選手、ラファエル・ナダル選手は、
試合中に自分自身を鼓舞するためにvamos!と声を出すことは有名で、
” ¡Vamos Rafa! “と書いたボードを掲げるファンも多いです。
少し先になるかもしれませんが、スペイン語圏の旅先のバーやスタジアムで
サッカー観戦中に、” ¡Vamos! ” と言ったら、まわりの現地のお客さんの顔が
パッと明るくなるかもしれません。