新型コロナウィルスの影響で、住んでいる国が違う家族や友達にはなかなか会えず、
今年の夏の予定も大きく変わりました。
そういえば2年前の夏は、夫の友達がスペインからドイツに遊びに来てくれたんだったな、
と思い出しました。
街を歩き回ったりハイキングをしたりしましたが、今回の訪問にあたり、
(あくまで)私たちの一押しである見どころのひとつが、シュツットガルター・キッカーズ (Stuttgarter Kickers)というサッカーチームの現地観戦でした。
キッカーズは前シーズンに4部から5部に降格してしまい、その5部降格後の最初のホームの
試合でした。スタジアムの名前はGazi-Stadion auf der Waldauです。
観戦チケット1人9ユーロ(約1135円:2018年8月)を入り口のチケット売り場で購入し、
私たちがよく観戦している場所の、段になっている立ち見席に3人で立っていました。
試合が始まる前で、続々と観客も増えてきました。
私達は写真を撮ったり談笑したりしていました。
その時、私たちのすぐ前に立っていた、キッカーズの帽子をかぶった男性が私たちの方を
チラチラ振り返っていることに気がつきました。きっとスペイン語が分かるのかな、、、
ぐらいに思っていると、突然、
「昨日、隣町のイタリアンレストランにいませんでしたか?」と、私達に話しかけてきました。
(え! 確かに昨日の夜イタリアンレストランにいたけど、、、)と同時に、
(何で知ってる、の・・?)と思ったその時、
「あ、あぁ~?!!」と、私たちは思わず声をあげました。
前日のことです。
隣町に3人で行き、古くて綺麗な街並みを散策後、晩御飯を食べにイタリアンレストランに
入りました。
レストランは賑わっておりほぼ満席で、私たちのテーブルの両隣りにもお客さんがいました。
友達と一緒に来た記念にと、私たちは写真を撮ることにしました。
その時、隣の席に座っていた人に、その席から写真を撮ってもらいました。それで十分だった
のですが、その人はわざわざ立ち上がり、角度を変えて何枚か私たちの写真を撮ってくれました。
笑顔で気持ちよく写真を撮ってくれて、帰り際にはお互い、
「良い週末を!」と声をかけあったのでした。
前日写真を撮ってくれたその人がなんと今、私たちの前方に立っていて、
話しかけてきたのでした。
5部とはいえ、1万1千人収容できる大きさのスタジアムの中で、前日隣町のレストランで
偶然隣同士になりたまたま写真を撮ってくれた人が、次の日にこのスタジアムで
私達の前に立っているなんて、全くもって思ってもみませんでした。
同じチームを応援しているという親近感も一気にわき、
「こんなことってあるんだ~!」と、この偶然に驚きと喜びがあふれた中で試合が始まりました。
ゴールを見て一緒に歓喜を分かち合えたらなおのこと良かったのですが、
試合は0対0で引き分けました。