日本でも開催されるようになったクリスマスマーケットの季節の
真っ只中です。その本場と言えば、ドイツ。
ドイツでは毎年、規模はささやかなものから巨大なものまで、またスタイルも
中世風から一般的なものまで様々なものが、ドイツ全土のあちこちの街で
11月末ごろからクリスマスまでの約4週間、開催されます。
私の街では、例年であればいくつかの広場に、食べ物や飲み物、お菓子、
飾り物から、なぜこれがここに?と思う日用品に至るまで、多くの屋台がぎっしりと
ひしめきあい、あまりの人の多さに中々前に進めません。
その屋台で、クリスマスマーケットの大定番、グリューワイン(ドイツ語でGlühwein)
という、香辛料や砂糖の入った温かいワインを飲んだり、クリスマスの飾り物などの
雑貨を見て回ると、とうとうクリスマス、そして年末が近づいてきたことを実感します。
今年はというと・・・コロナ禍のため、クリスマスマーケットはここも含め、
ほとんどの街で中止となりました。
なので、いつものクリスマスの雰囲気を味わうことが出来なくて残念だと思っていたら、
街の中心部に、一軒ごとに距離を空けて、甘いお菓子やクリスマス雑貨などの屋台が
たっていました。
その屋台も数えるほどしかありませんでしたが、それでも、屋台
の上の大きな飾りを見たり、クリスマスマーケットで売られている定番の飾り物を見る
だけでも、この時期特有のワクワクした気持ちになれました。
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また、街の広場にこの地域の特色をかたどったイルミネーションの数々が
今だけ限定であり、先日、日が暮れる前に通りかかったところ、
その綺麗さに感動しました。
後日、それでもせっかくなので、やっぱりもうちょっと暗くなってからも
見ておきたいな、と思い、日が暮れてから同じ場所を訪れたら、
日没前でもあれだけ綺麗だと感じていたのに、それとは
比較にならない美しさに、圧倒されました。
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新型コロナウイルス感染状況の悪化に伴い、ドイツでは今週の水曜日(16日)から
2021年1月10日までの間、更なる引き締めと外出制限が適用されます。
生活必需品のお店やスーパー、薬局などは営業を続けますが、
小売店や美容院は営業禁止、学校も原則閉鎖です。
その為、輝くイルミネーションを目にした喜びと、今年はもうこれで
クリスマスの雰囲気は味わい納めだろうな、と一抹の寂しさを
感じながらその場所を後にしました。