ドイツで、エデカ(EDEKA)という大手スーパーのA4サイズ、35ページくらいある
「今週のお買い得」広告を見ていたら、“Federweißer“ という、1リットルの
見た目が白ワインのようなボトルが目にとまった。
“Federweißer・・・“ どうも聞き覚えのある名前だな、と広告をめくる手をとめて
もしかして?と記憶をたぐりよせていたら、浮かんできたのが去年の秋の出来事。
ある週末、ドイツ国内で旅行に出かけた時のことだった。
レストランで「今だけおススメ」メニューに載っていたのが、“Federweißer“ だったのだ。
Feder=羽、そしてweiß (ワイス=白)。羽、白・・・。
羽と白・・。どこかに飛んでいけるような新しい種類のエナジードリンクか、とは
思わなかったし、イメージも湧かなかったけど、せっかくなのでどんなものかと気になり
注文して飲んでみた。
すると、甘くて果物の風味があると同時にサッパリしていて、炭酸が口の中でちょうどいい
強さでホロホロ響き、甘いスパークリングワインのような感じ。
飲みやすくてどんどん飲めてしまった。(アルコールが含まれているので、要注意・・・。)
それまで見たことがない飲み物だったので、その時は旅先の地域限定の飲み物かと思って
惜しみつつ終了。
あれからちょうど1年、エデカの広告がその季節の到来だけでなく、
スーパーで買えることを教えてくれた。
早速白と赤の両方を購入、1本約3ユーロ。(約370円:2020年9月)
そうそう、この甘味と風味、この炭酸のちょうど良さ!とおいしさを堪能。
フェーダーヴァイサー(ドイツ語:Federweißer) はアルコール飲料で、
「ワインになる手前」の発酵中の飲み物だそう。
そう言われると、ワインになりきれてなくてちょっと残念と思いきやそんなことはなくて、
美味しい季節ものの飲み物で、時期は9月と10月の2か月ぐらい、
今だけ楽しめる貴重な飲み物なのだ。
ちなみに、これがワインになるのかというといつまで待っても普通のワインにはならないし、
賞味期限も短い。
このフェーダーヴァイサー、ふたが密閉されていないので(破裂の危険回避のため)
横にするとこぼれてしまう。(見た目では分からない!)
なので、常に立てておかなければならないので、持ち運びが若干ネック。
それを知らなかった私は、スーパーからは、たまたま瓶を縦のまま手に持って帰宅。
冷蔵保存だったのだけれど、冷蔵庫内に立てて置けるスペースがなかったので、
そのまま横にして入れた。その後「なんかちょっとこぼれてる?」と思ったが、
その時はあまり気にしなかった。(←適当)
その後飲んでから、「瓶のふたがしっかりと閉まっていない不良品?」
「まさか誰かが店内で開けたイタズラ・・・?」
「飲んじゃったけど大丈夫・・?」という思いが表れ、ぞわぞわして心配になった。
そんな心配になったにも関わらず、その時は心配をそのまま流しておいた。(←更に適当)
翌日に何気なく瓶のラベルを見ると、
「ふたは密閉されていないので、輸送や保管の際、瓶は常に立てて置いてください」との
注意書きを発見。
なるほど・・・!
そういうことだったのかと安心し、その後は冷蔵庫のドアポケットに斜めに立てて保管。
あっという間に飲み切り、この季節の味を出来るだけ楽しみたくて再購入に向かったら完売。
再入荷待ち。